神戸市は兵庫県の県庁所在地としてだけではなく、陸・海・空の交通ネットワークを有し、流通の拠点としても機能してきました。また、国際性や多様性は今も神戸市の文化や思想に大きな影響を及ぼしています。多様性と言えば、就労継続支援B型による支援も多様性を支える重要な活動です。しかし、就労継続支援B型についてあまり認知されていないのも事実といえるでしょう。そこで今回は神戸市でも実施されている就労継続支援B型について解説します。
神戸市でも提供される就労継続支援B型とは
神戸市では一般企業等での就労が困難な人に、働く場を提供するとともに、知識や能力の向上のために必要な訓練を行う支援として就労継続支援B型を実施しています。一般的な企業との雇用関係ではなく、雇用契約を結ばない生産活動や、その他の活動の機会の提供を始め、就労に必要なあらゆる知識や能力の向上のために必要な訓練を行うという施設です。全国で展開されている支援ですが、神戸市は人口の規模も多いため、関西でもかなり盛んに行われています。
就労継続支援B型の対象は？
就労継続支援B型の対象は、一般企業等の雇用に結びつかない人や、一定年齢に達している人などです。就労移行支援事業等と言って就労のトレーニングを行うこともありますが、この支援を受けても一般企業に就職できない場合は就労継続支援B型の対象となります。また、今後も知識及び能力の向上や維持が期待される人が対象になっているので、ステップアップの場として活用されることも少なくありません。
就労継続支援B型の費用は？
本人の属する世帯の所得区分に応じて利用者負担上限月額を設定し、それを元に支援の費用が決定します。ただ、費用に一割に当たる金額が利用者負担上限月額よりも低かった場合は、低い方が費用になります。注意点としては施設内の食費や光熱水費、日用品費などが自費負担として、別途支払う必要があります。こういった点に注意して利用することで、よりサービス内容が理解でき、効率の良い支援を受けたり、訓練を行ったりといったことが可能です。